初心者から上級者まで!医療統計を効率的に学ぶ最強のおすすめ本6選

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はじめに

医療統計は複雑で難解な分野と思われがちですが、適切な入門書を活用することで効果的に学習することができます。本記事では、医療従事者や研究者の方々が医療統計を確実に理解し、実践で活かせるようになるための一助となることを目指しています。おすすめの書籍を6つの切り口から紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

初心者向け入門書

医療統計の学習を始めるにあたって、まずは基礎からしっかりと押さえることが肝心です。数式やむずかしい専門用語に付り纏われた教科書は避け、分かりやすい解説と豊富な図解で構成された入門書を選びましょう。

「いまさら誰にも聞けない 医学統計の基礎のキソ」シリーズ

この書籍シリーズは、文字通り「いまさら」統計の基礎を学びたい人に最適の入門書です。統計の基本用語から重要な概念まで、ゆっくりとわかりやすく解説されています。全3巻で構成されており、巻を追うごとに徐々に難易度が上がっていく構成になっています。

特に第1巻の「いちばん大切な基礎のキソ」は、イラストを交えながらデータの見方から説き起こしており、まさに基礎中の基礎を学べる良書です。統計に不安を感じている方は、まずはこの第1巻から手にとってみることをおすすめします。

「はじめて学ぶ医療統計」

この一冊は、医療統計の第一歩を踏み出す人に最適の良書です。理論的な説明は最小限に抑え、具体的な事例を豊富に用いながら、実践で役立つポイントを分かりやすく解説しています。

医療現場でよく用いられる統計手法やデータの読み方など、現場で必要とされる知識に特化した内容となっています。さらに付録には、よくある質問への回答がまとめられているため、学習の過程で生じた疑問点を解消するのにも役立ちます。

実践向けの専門書

次に、医療統計の理論的な知識をある程度身に付けた後に活用したい専門書を紹介します。実際のデータ解析の手法や、研究デザインの立て方など、実践に即した内容が詰まっています。

「新訂・論文実例で学ぶ医療統計」

タイトルの通り、本書では具体的な論文の事例を通して、適切な統計手法の選択や結果の解釈方法を学ぶことができます。医学論文には様々な統計解析手法が用いられているため、こうした実例に基づく学習は理解を深める上で大いに役立ちます。

特に、同じ研究デザインでも分析手法が異なるケースなどを確認できるのは、本書の大きな特徴の一つです。早期からデータと分析手法のつながりを理解することができる良書といえるでしょう。

「ウエットな統計実習」

本書のタイトルは独特ですが、内容は医療統計の実践に特化された秀逸な一冊です。一般的な事例ではなく、医療現場で実際に起こりがちな具体的な課題に即した統計解析手法が、丁寧に解説されています。

さらに各章の終わりには、確認問題が用意されているため、知識の定着を図りながら次の章に進むことができます。知識と実践力の両面から、医療統計の理解を深められる良書だと言えるでしょう。

論文執筆に役立つ書籍

医療統計の知識を活かす最終目標は、論文執筆であると言っても過言ではありません。研究成果を適切に論文にまとめ上げるためには、医療統計に関する一定の理解が不可欠です。以下の書籍は、そうした論文作成の過程でお世話になる一冊です。

「ゼロからわかる論文の書き方」

読んで字のごとく、論文の書き方を初歩から丁寧に説明した良書です。医療統計に関する事項だけでなく、論文全体の構成の立て方や文章作法など、幅広い内容が網羅されています。

特に重要なのが「統計解析」の章です。この章では、データ解析の進め方や結果の記載ルール、考察のまとめ方などが、具体例を交えてわかりやすく解説されています。統計に自信が無い人でも、この一冊さえあれば論文作成の過程を着実にこなすことができるでしょう。

「はじめての医学論文作成マニュアル」

タイトルにもあるように、医学論文の執筆に特化した一冊です。投稿規定や査読の流れなど、論文執筆に関する基本的な事項から、実際に論文を書く上での留意点まで、よくまとまっています。

中でも「論文の構成」の章は必読です。序論・方法・結果・考察の各項目で、何を書くべきかがコンパクトにまとめられています。さらにその後の統計解析の章とリンクさせながら学習を進められるのが、本書の大きな長所と言えます。

統計ソフトの解説書

実際の研究データを解析する際には、何らかの統計ソフトウェアを使うことになります。ここではよく使われているソフトについて、その使い方を解説した本を紹介します。

「R Beginning Entry」

近年人気が高まっているRの入門書です。Rはオープンソースで無料のソフトウェアで、様々なプログラミングが可能です。医療統計に限らず幅広い用途で活用されており、習得するメリットは大きいでしょう。

本書はRの基本的な操作方法から始まり、データのインポートやグラフ作成、基本的な統計解析までを一通り解説してくれます。豊富な実例とイラストで構成されているため、プログラミング初心者でも無理なく学習を進められます。

「EZRビギナーズブック」

EZRは無料の統計ソフトウェアで、医療統計の分析に特化した機能が充実しています。ボタン操作だけで様々な解析が可能なため、プログラミングが苦手な人でも問題なく使えるのが特徴です。

本書はこの分かりやすいEZRの操作方法を丁寧に解説しています。さらに統計手法の解説や、画面キャプチャを用いた詳細な手順なども掲載されており、EZRを使いこなすための良きガイドブックと言えるでしょう。

論文の読解力向上のための一冊

医療統計の学習を通じて得られる大きな成果の一つが、医学論文を正しく理解する力の向上です。優れた研究論文を的確に読み解くための一冊を紹介します。

「マンガで学ぶ医学論文の統計検定」

どうしてもつまずきがちな統計の結果の読み取り方を、ユニークなマンガで解説した一冊です。主人公のお医者さんと助手キャラクターが、実際の論文のデータを基に会話を交わしながら、確認すべきポイントを分かりやすく説明してくれます。

t検定やカイ二乗検定、回帰分析など、様々な検定の結果について解説が行われています。マンガのストーリーに沿って読み進めることで、ゲーム感覚で統計の理解が深まります。論文をスムーズに読み解きたい人におすすめの一冊です。

まとめ

医療統計は分野横断的な知識が求められる難解な分野ですが、適切な入門書から段階を踏んで学習を進めることで着実に理解を深めることができます。本記事で紹介した書籍を参考にしながら、ぜひ自分に合ったペースと方法で医療統計の学習を重ねていってください。その知識が将来の研究や論文執筆に確実に生かされることでしょう。

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この記事を書いた人

こんにちは、「あま」です!コロナをきっかけにサイクリングを始め、今では風を切って走るのが大好きです。このブログでは、日々の気になることや発見を雑記として発信しています。あなたの生活に役立つ情報や、ちょっとしたヒントをお届けできれば嬉しいです。ぜひ一緒に楽しんでいきましょう!

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