「手間のかからないグランドカバーを探しているけど、雑草みたいに見えない植物がいい」
そんな方におすすめなのが、クローバー(シロツメクサ)です。
丈夫で広がりやすく、芝生の代わりや雑草防止にも使える優秀な植物。この記事では、クローバーの特徴や育て方、庭での活用法、注意点までをわかりやすく解説します。

クローバー(シロツメクサ)とは?──雑草じゃない、賢いグリーン
クローバーはマメ科の多年草で、和名は「シロツメクサ(白詰草)」。
かつては輸入品の緩衝材に詰められていたことが名前の由来とされ、今では四つ葉探しでもおなじみの植物です。
地面を這うように広がる性質があり、自然に緑の絨毯を形成します。小さな白い花も可愛らしく、放っておいてもよく育つので、初心者にもぴったりです。
クローバーの特徴|優秀な5つのポイント
1. 踏んでも平気な強さ
クローバーは踏みつけに非常に強く、子どもやペットが歩き回っても問題なし。芝生よりもダメージを受けにくく、再生力も高いのが魅力です。
2. 自然に広がる高い繁殖力
根や茎が横に這ってどんどん広がるため、植えてからの定着スピードが早いです。手間なく地面を覆いたい場所に最適です。
3. 窒素固定で土を肥やす
クローバーは**空気中の窒素を取り込んで土壌に供給する力(窒素固定)**を持ちます。肥料をあまり必要とせず、他の植物にもやさしい環境を作ります。
4. 雑草抑制効果もあり
密に生えることで雑草の侵入を防ぐ働きも。刈り込めば見た目も整えられるので、景観維持にも向いています。
5. 可愛らしい白い花
春~初夏にかけて咲く白い球形の花は、素朴で可愛らしい印象。ナチュラルガーデンやキッズガーデンにもぴったりです。
クローバーの育て方|植えっぱなしでOK?
植え付け時期と場所
- 時期:3〜5月、9〜10月が適期(気温15℃以上で育ちやすい)
- 場所:日当たりが良い場所が理想。半日陰でもある程度育ちます。
種まき・苗の植え方
- 種から育てる場合は、バラまき+軽く覆土+水やりが基本
- 苗植えも可能で、20〜30cm間隔に植えると自然に広がります
水やり・肥料
- 地植えの場合、水やりは基本不要(雨で十分)
- 肥料も不要~控えめでOK。むしろ過剰に与えると雑草を呼ぶことも。
刈り込みで整える
- 草丈は10〜30cmほどになります。気になる場合は刈り込みで整えましょう(花が咲くと少し伸びます)。
クローバーの活用アイデア
- 芝生の代わりに(管理がラクで自然な雰囲気)
- 雑草対策に(花壇まわりや庭の空き地に)
- 四つ葉探しの「遊び場」に(子どもが喜ぶ!)
- エディブルガーデンにも(花や葉をハーブ的に使う例も)
育てる際の注意点
- 広がりすぎに注意:思った以上に勢いよく広がるので、範囲を区切って植えるのがおすすめです
- 花が咲くと虫が来やすい:ミツバチなどが寄ってきやすいので、人が通る場所には注意が必要
- 雑草との見分けがつきにくい場合も:庭全体に広げすぎると管理が大雑把になりがちです
まとめ|クローバーはナチュラル派にうれしいグランドカバー
踏みつけOKで、肥料いらず、花も咲く。
クローバー(シロツメクサ)は放っておいてもきれいに育つ自然派グリーンです。
雑草対策や芝生の代わりに、気軽に取り入れられるクラシックで頼れるグランドカバー。
「手をかけずに庭を緑にしたい」という方は、ぜひ検討してみてください。
