はじめに
プログラミングは、これからの時代に必須の能力と言えるでしょう。コンピューターやロボットなどの制御には欠かせない技術であり、論理的思考力を養うことができます。しかし、子供にとってプログラミングは難しいイメージがあるかもしれません。そこで、子供でも楽しみながらプログラミングに触れられる機会が増えています。本記事では、子供向けのプログラミング体験の方法や注目の教室、イベントについてご紹介します。
ビジュアルプログラミングで始める
子供がプログラミングに親しむ良い方法は、ビジュアルプログラミング言語を使うことです。テキスト入力ではなく、ブロックのようなパーツを組み合わせて直感的にプログラミングができます。
スクラッチ
スクラッチは、MITが開発した無料のビジュアルプログラミング言語で、世界中で人気があります。キャラクターを動かしたり、ゲームを作ったりできるので、子供でも楽しみながら学べます。
スクラッチには、多くのサンプルプログラムがあり、それらを見ながら学習できます。また、他のユーザーが作成したプログラムも参考にできるため、創造性を育むことができます。
ビスケット
ビスケットは、国内企業が開発したタブレットアプリです。ゲーム感覚でプログラミングの考え方を学べるのが特徴です。ブロックを組み合わせて、キャラクターを動かすことができます。
ビスケットは、無料で利用できる基本版と、有料の上位版があります。上位版では、より多くの機能が利用でき、プログラミングをさらに深く学習できます。
子供向けプログラミングスクール
自宅でビジュアルプログラミングに触れた後は、プログラミングスクールに通うのも良いでしょう。講師のサポートを受けながら、効率的に学習できるメリットがあります。
STAR Programming SCHOOL
STAR Programming SCHOOLは、全国に1,000教室以上を展開するプログラミングスクールです。スクラッチを使ってゲームやアプリの開発を学べます。
小学生からプログラミングを学べるコースがあり、年齢に応じたカリキュラムが用意されています。無料の体験レッスンも実施しているので、まずは体験してみるのがおすすめです。
Tech Kids CAMP
Tech Kids CAMPは、サイバーエージェントの子会社が運営するプログラミングスクールです。ビジュアル言語からプログラミング開発まで、幅広い内容を学べます。
プログラミングだけでなく、AIやロボット工学なども学べるのが特徴です。最先端の技術に触れながら、将来のキャリアにもつなげられます。
CoderDojo Japan
CoderDojo Japanは、世界的な非営利団体が運営するプログラミング道場です。スクラッチを使ってゲーム作りやWebページ作成を無料で学べます。
子供だけでなく、大人のメンターも参加しているのが特徴です。メンターから助言を受けながら、プログラミングを楽しく学習できます。
親子で楽しめるプログラミングイベント
プログラミングスクールに通うのが難しい場合は、イベントに参加するのも良いでしょう。親子で一緒に体験できるイベントが多数開催されています。
科学技術館のプログラミングイベント
東京の科学技術館では、「キッズプログラミング倶楽部」を定期的に開催しています。プログラミング初心者から経験者まで、レベル別のクラスが用意されています。
体験クラスでは、基本的なプログラミングを学び、初級クラスではScratchを使ってゲーム作成の基本を、応用クラスではより複雑なゲームやシミュレーションにチャレンジできます。
ロボット制作イベント
科学技術館では、ロボット制作イベントも開催されています。LEGO教育版ロボットを使って、プログラミングによるロボット制御を体験できます。
子供は、ロボットを組み立てて動作させることで、プログラミングの面白さを実感できます。親子で協力しながら作業するので、コミュニケーション力も養えます。
はまぎんこども宇宙科学館のイベント
神奈川県のはまぎんこども宇宙科学館でも、子供向けのプログラミングイベントが開催されています。ドローンの操縦体験やロボットプログラミングなど、様々なプログラムがあります。
小学生から大学生まで幅広い年齢層が対象で、レベル別のクラスに分かれて学習できます。プログラミングの基礎から応用まで、段階的に学べる点が魅力です。
子供向けプログラミングワークショップ
CANVASは、子供の創造力と表現力を育むことをテーマに、全国のプログラミング体験ワークショップの情報を募集しています。
ワークショップ情報の探し方
開催中のワークショップ一覧は、CANVAS公式サイト(https://canvas.code4startups.com/)で確認できます。イベント名、開催日時、対象年齢、使用言語などの情報が掲載されています。
ワークショップの詳細やお申し込み方法は、それぞれのワークショップ主催者のサイトから確認する必要があります。
ワークショップ情報の投稿
プログラミングワークショップを開催する方は、CANVASにイベント情報を投稿できます。投稿には注意事項がありますので、ご確認の上、ワークショップ投稿フォームからご登録ください。
CANVAS事務局が投稿内容を確認し、メールマガジンやウェブサイトでワークショップ情報を紹介してくれます。
まとめ
子供にとってプログラミングは、論理的思考力を育むだけでなく、創造性や表現力も養える重要な学びです。ビジュアルプログラミング言語を使えば、子供でも直感的にプログラミングに触れられます。
自宅でスクラッチやビスケットなどのツールを活用するのが第一歩となります。その後は、プログラミングスクールに通ったり、イベントに参加したりして、より深く学んでいくことをおすすめします。親子で一緒に体験できるプログラミングイベントも多数あるので、週末の過ごし方に困ったら、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。