統計学の初心者 (ほぼ知識のない方) が統計ソフトとを用いて統計解析を始める上で必要なことは何かを説明していきます。
統計ソフトを使って統計処理をする場合は難しい数式や、何を意味するか分からない記号は覚える必要はありません。
私は統計ソフトの使い方を少し知っているだけの初心者ですが、それでも学会発表、論文投稿ができる程度の統計解析はできています。
ここでは「EZR」を用いて統計解析の説明を行っています。インストールしていない方は以下の記事もご参照ください。
難しい式や、記号は覚える必要がない
最初に書きましたが「統計ソフトを使って統計解析をする場合は難しい数式や、何を意味するか分からない記号は覚える必要はありません。」。
知る必要があるのは「どのようなデータなら、どの統計解析を統計ソフトに依頼すれば良いか」と「依頼する手順」です。ただし、「対応性」、「変数の種類」、「正規性」、「群」などの基本単語の意味は知っておく必要があります。
ここでは表を見ながら、使うべき統計解析の選び方を紹介していきます。
ただし、ここで紹介する統計解析は医学系の論文でよく使われる物になります。
統計解析の種類
全てではありませんが、これらが医療系の論文で多く見かける統計解析です。
統計解析の決め方
確認手順に沿ってみていくと最終的に使うべき統計解析が決まります。以下では「対応のあるt検定」を例にしています。
- 「対応」があるか?
- 「変数の種類」は?
- 「正規性」は?
- 解析する「群」の数は?
ZERを用いた統計解析の選び方
ここでも「対応のあるt検定」を例にしています。
「統計解析」 → 「連続変数の解析」 → 「対応のある2群間の平均値の比較(paired t検定)」を選択します。
統計処理を選択した後の使い方は処理によって異なるのでサンプルデータを使って紹介していきます。
統計学の初心者の方にとっての統計学のイメージ
統計学と聞くと難しいというイメージが強いかもしれません。
多くの方にとって統計学は複雑な数式や、何を意味するかわからない記号が並ぶものというイメージが強いからではないでしょうか?私は学校で統計学を学ぶ機会がありましたが、そこで全てを理解することは難しかったです。そのため統計ソフトを使うまでは統計学を避けていました。
私は統計ソフトを使うようになってから統計学に興味が沸き、学習を進めることができたので少しずつ知識も増えてきました。まだまだ学ぶことは多いですがこれからも勉強を進めていきたいと思います。
そして皆さんの役に立つ情報を発信していきたいと思います。