【統計の基本】t検定ってなに?「対応あり」と「対応なし」の違いをやさしく解説!

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くま先生〜!「t検定」ってよく出てくるけど、なんとなく難しそうで手が出せません…。

大丈夫!t検定は2つの平均を比べるときによく使う手法なんだ。
しかも、覚えるべきは「対応あり」と「対応なし」の2種類だけ。今日はそこをわかりやすく解説していこう!

目次

 t検定ってどんなときに使うの?

たとえばね──
ダイエット前と後で、体重が変わったか知りたいとき
男性と女性で、平均身長に差があるか知りたいとき
こういうときに使うのが「t検定」なんだ。

なるほど〜!じゃあ、「グループAとBを比べたいとき」に使う検定ってことですね?

対応あり vs 対応なしって何が違うの?

種類意味
対応のあるt検定同じ人やモノを2回測るダイエット前後の体重、薬の投与前後の血圧
対応のないt検定別々の人やモノを比べる男性と女性の身長、AクラスとBクラスのテスト点数

対応ありt検定の例

たとえば10人に薬を飲んでもらって、飲む前と後の血圧を比べたいとき。
これは同じ人を2回測ってるから、「対応あり」だね。

対応なしt検定の例

今度は、薬Aを使った人10人と、薬Bを使った人10人の血圧を比べるとしよう。
この2グループは別の人だから、「対応なし」になるよ。

なるほど…「同じ人が2回測定されたら対応あり」「全然別の人なら対応なし」って覚えればよさそう!

バッチリ!
でも、ちょっとだけ前提条件にも気をつけてね。

対応ありt検定の前提条件

  • 差分(2回目−1回目)が正規分布に近いこと

対応なしt検定の前提条件

  • 両群とも正規分布に近い
  • 等分散性(2群のばらつきが似てる)

※ばらつきが違うときは「Welch(ウェルチ)のt検定」を使うといいよ

なるほど、検定にも“ルール”があるんですね。でもそれって難しそう…。

安心して!最近の統計ソフト(EZR、R、SPSSなど)は、自動で計算してくれるから、
「どんな検定を使うべきか」さえ分かっていれば大丈夫だよ。

まとめ:t検定の使い分けのコツ

  • t検定は2つの平均値を比べるときに使う
  • 比較する2つが同じ人・同じものなら「対応あり」
  • 別々のグループなら「対応なし」
  • 前提条件に注意して、適切な検定を選ぼう!

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