北海道銀世界へ誘う、サクラマス釣り場の極意

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はじめに

北海道、魚釣りの聖地と呼ばれる所以です。この雄大な大地には、釣り人の心を掴む魅力的な釣りスポットが無数に点在しています。その中でも、サクラマスは北海道を代表する人気の魚種です。銀色の艶やかな体躯と、それを追う釣り人との攻防は、まさに春の風物詩と言えるでしょう。今回は、北海道のサクラマス釣り場を余すことなく紹介します。釣り初心者から上級者まで、きっと心惹かれる情報が詰まっています。さあ、北の大地への旅に出る準備はできましたか?

エリア別おすすめ釣り場

北海道は広大な大地ゆえ、エリア別に見ていく方が分かりやすいでしょう。道央、道南、道北、道東、十勝の各エリアから、おすすめの釣り場をご紹介します。

道央エリア

札幌から車で1時間程度の余市海岸は、道央エリアでの定番スポットです。フゴッペ川河口、登川河口、余市川河口の3つのポイントがあり、それぞれ異なる特徴があります。フゴッペ川河口は広範囲で釣れる穴場で、5月以降が狙い目。登川河口は左岸が人気で、消波ブロックの前が狙い目です。余市川河口ではウェーディングが必要ですが、朝マズメが絶好のチャンスと言われています。

また、盃漁港や精進川河口海岸なども有名なサクラマスポイントです。盃漁港は遠投が効くため、メタルジグなどのハードルアーで攻めるのがおすすめ。精進川河口海岸は河口ジグミノーが有効で、特に潮が動いている時が狙い目です。

道南エリア

道南エリアでは、岩内港東外防波堤、歌棄海岸、弁慶岬といった場所がサクラマス釣りのメッカとして知られています。岩内港東外防波堤では、防波堤の影になる場所でルアーを巻くのが有効。歌棄海岸は、磯ジギングができる岩場が多数あり、ゴロタ場での堤防ジギングも面白い場所です。弁慶岬から政泊平盤にかけては、サーフゲームも楽しめる好ポイントが点在しています。

太平川河口海岸や泊川河口海岸、平浜海岸なども見逃せません。河口付近で潮目を狙うのが鉄則で、朝マズメの時間帯がベストタイミングです。このあたりは釣り座の確保が難しい場所もあり、早朝から行動を開始する必要があります。

道北エリア

道北エリアは比較的穏やかな釣り場が多く、ファミリーで楽しめる場所も多数あります。東浦海岸は、砂浜からの釣りが楽しめる広大なエリア。富磯漁港は足場が良好で、防波堤から狙うのがおすすめです。西興部漁港も、遠投が可能で釣り座も確保しやすいスポットとして人気があります。

岩内からのサクラマス釣りも絶品です。岩内港東外防波堤は、道南エリアの名物ポイントとして既に紹介しましたが、そのほかにもいくつかの好ポイントがあります。岩内港西外防波堤は岩内港東外防波堤の西側にあり、偏西風が吹いている時はこちらの方が有利といわれています。また、岩内沖も船釣りでサクラマスを狙えるスポットです。

道東エリア

オホーツク海に面した道東エリアは、近年サクラマスの好漁場として名を馳せています。5月下旬から6月中旬がピークで、60cmを超える大物にも期待がかけられます。ジグやジグミノーがおすすめで、スローなタダ巻きが決め手になります。釣り場としては、水深の浅い岩礁やサーフが中心です。

具体的な釣り場としては、黄砂川河口や追棲川河口、濫紗川河口、斜里岳噴火口湾などが有名です。道東はマナー違反による立入禁止ポイントも増えているため、ルールを守った釣行が何より大切です。釣り座の確保や駐車場所の確認は必須です。

十勝エリア

十勝エリアはやや釣り場が少ないものの、6月から8月にかけてサクラマスが期待できる穴場地帯でもあります。泉幌川河口や新冠川、江富士浅瀬など、釣り人の間では熱い視線が注がれています。釣り情報もあまり出回っていないため、探究心旺盛な方におすすめのエリアです。

泉幌川河口は、サーフからの釣りが楽しめる人気スポット。川の出口に集まるサクラマスがターゲットです。新冠川は比較的穏やかな川で、ウェーディング環境に恵まれた釣りを楽しめます。江富士浅瀬は、オホーツク海に向けて広がるゴロタ場があり、良型サクラマスを期待できます。

ルアーとタックル選び

北海道のサクラマス釣りでは、ルアーとタックルの選び方が肝心です。ターゲットの大きさや釣り場の環境に合わせて使い分ける必要があります。

ルアー選び

まずルアーですが、メタルジグ、ジグミノー、ミノーが基本的な選択肢となります。ウェイトは30g前後が無難ですが、釣り場の状況によっては20gから50gの範囲で使い分ける必要があります。カラーリングはブラックシェル、ピンク系、オレンジ系が人気です。ピンク系は濁り水向け、オレンジ系は透明度の高い海で良く映えるとされています。

具体的なおすすめルアーとしては、DUOのタイドミノーランスやJacksonのアスリート、ノーマルタイプのNKジグなどが高い実績を誇ります。メーカーは問わず、シンキングタイプのジグヘッドミノーも重宝します。ジャーキングアクションに対応したミノーは、本命のサクラマスを呼び込む力があります。

ロッド&リール選び

サクラマス釣りに適したロッドは、9フィート前後の長さで、最大30gから40gのウェイトに対応したティップが繊細なモデルが望ましいとされています。キャスト性能はそれほど重視されませんが、適度なしなり具合があるとファイトが楽しめます。リールは4000番クラスのスピニングリールがおすすめで、ドラグ性能の高さが何より重要です。

ラインはPEラインが定番で、1号から2号前後のものを使うのが一般的です。リーダーはフロロカーボン4-6号の1.5m~2mを結んで対応します。フロロの選び方も重要で、透明度のあるオホーツク海では0.6mm程度、濁りの多い日本海側では0.8mm前後の太さが理想的です。ラインとリーダーの結び目はFGノットがおすすめです。

その他アクセサリー

ランガンスタイルの釣りでは、ルアーケースも欠かせません。両手を塩ビ管に突っ込めるタイプが使いやすいでしょう。また、サクラマスの牙による切れ防止のため、スナップの使用率も高く、小型で強度の高いものがおすすめです。さらにフックリムーバーなどの便利アイテムも活用すると、安全で快適な釣りを楽しめます。

安全対策として、偏光グラスや濡れても滑りにくいスパイクブーツ、ライフジャケットなども必需品です。朝焼けの強い光から目を守ったり、岩場での足場を確保したりと、用途は多岐にわたります。釣り場の環境に合わせて適切な装備を用意する必要があります。

釣り方とコツ

たとえ最高の釣り場やタックルを用意しても、釣り方次第で全く結果は変わってきます。ここではサクラマスの釣り方とコツを徹底解説します。

ゴールデンタイム

サクラマスは朝マズメの時間帯に最も反応が良いとされています。この時間帯は光の加減が絶妙で、サクラマスの視界も良好になります。釣り人も薄明かりの中で、より正確なキャストを狙えることから、好機と言えるでしょう。昼過ぎになると、サクラマスの活性は落ち、釣れにくくなる傾向にあります。つまり、早朝から釣り場に行くことが肝心なのです。

具体的な釣り時間を例示すると、4月中旬頃の日の出は5時前後なので、4時には釣り場に到着し、準備を整えたいところです。オホーツク海沿岸でも同様で、5月中旬頃は日の出が4時半前後なので、3時半頃から行動を開始する必要があります。時期によって微妙に異なるため、現地の日の出時間を事前に確認しましょう。

タイドパターンの見極め

サクラマスの反応はタイドパターンにも大きく左右されます。基本的には潮が動いている時が狙い目ですが、エリアによって若干の違いがあります。日本海側では大潮の時に釣れる傾向がある一方、オホーツク海側では小潮の時の方が安定した釣果が期待できるとの情報もあります。

また、サーフから狙う場合は、上げ潮と下げ潮のタイミングを見計らう必要があります。上げ潮の時は、サクラマスが接岸してくるため前浜が狙い目になります。一方の下げ潮では、離岸してくるサクラマスを遠投で狙うのがコツです。状況によってポイントを変えつつ、集中力を切らさずにルアーを巻き続けることが大切になります。

ルアーワークとテクニック

サクラマスの好むルアーワークは、基本的にはスローなタダ巻きが中心です。しかし釣り場の環境によって、ルアーの巻き方を変える必要があります。流れがある場所では、流れに逆らって速めにルアーを巻くとよく反応します。また、防波堤の影などでは、ジャーキングアクションを加えると視覚的にもアピールできます。

特にジグミノーを使う際は、ルアーのアクションにも注力したいものです。巻き途中で小刻みなジャーキングを加えたり、タダ巻きとジャーキングを組み合わせたりすることで、ナチュラルな動きを演出できます。キャストした際にルアーが着水する位置も重要で、サクラマスの居る場所を予測し、その手前にルアーを落とすのがコツです。

釣り場へのアクセスと注意点

北海道の釣り場は比較的アクセスが良好な一方で、環境的にも厳しい場所が多くあります。安全な釣行を心がけるためにも、事前の下準備は欠かせません。

アクセス方法

札幌から車で1時間程度であれば道央エリア、2~3時間程度であれば道南エリアにアクセスできます。道東や道北に行く場合でも、札幌から4~5時間程度の距離感です。つまり、札幌を拠点に宿泊しながら、各エリアのサクラマス釣りスポットを回れるのが北海道の強みと言えるでしょう。

遠方から訪れる場合は、新千歳空港や旭川空港が利用できます。レンタカーを借りるなどして、最寄りの釣り場まで足を伸ばすといった行程が一般的です。釣り場によっては、林道をさらに進む必要がある場所もあり、4WDの車が必須になる可能性もあります。事前に十分な情報収集が重要になります。

釣り場での留意点

北海道の釣り場は、岩場やゴロタ場が多く、足場が悪いことが多いのが特徴です。よって、スパイクブーツなどの安全対策は必須です。霧が発生しやすい地域もあり、視界が遮られると大変危険です。ライフジャケットを着用することで、不測の事態にも対応できるでしょう。

ポイントによっては、個人で立ち入ることが制限されている場所もあります。マナー違反が原因で、今後の釣り環境にも影響しかねません。事前に規制情報を確認するとともに、駐車場所なども確認しておくことが重要です。釣果に夢中になりすぎず、ルールを守った釣行を心がけましょう。

まとめ

北海道のサクラマス釣りは、釣り人を魅了し続ける魅力に溢れています。道央から道東まで、それぞれに個性豊かな釣り場が点在しており、一度では満足し切れないほどのバリエーションがあります。釣れた時の喜びはもちろん、釣れなくとも美しい自然に触れられるのも醍醐味です。この機会に、ぜひ一度北海道のサクラマス釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない経験ができるはずです。

よくある質問

北海道でおすすめのサクラマス釣り場はどこですか?

北海道には、道央エリアの余市海岸、道南エリアの岩内港東外防波堤や歌棄海岸、道北エリアの東浦海岸や富磯漁港、道東エリアの黄砂川河口や追棲川河口など、数多くのおすすめの釣り場が点在しています。エリアや環境に合わせて、適切なルアーとタックルを選ぶことが重要です。

初心者でもサクラマス釣りを楽しめますか?

はい、北海道のサクラマス釣りは初心者でも楽しめる良いフィールドです。道央や道北エリアの穏やかな釣り場では、ファミリーでも気軽に楽しめます。ルアーワークのコツさえつかめば、確実にサクラマスとの格闘を味わえるでしょう。

サクラマス釣りにはどんなルアーやタックルが適しているのでしょうか?

サクラマス釣りには、メタルジグ、ジグミノー、ミノーなどのルアーが一般的に用いられます。ウェイトは30g前後が無難ですが、状況に応じて20gから50gまで使い分けます。ロッドは9フィート前後の長さで、4000番クラスのスピニングリールがおすすめです。ライングはPE1-2号、リーダーにはフロロカーボンを使用するのが定番です。

安全面での注意点はありますか?

北海道の釣り場は岩場やゴロタ場が多く、足場が悪いことが多いため、スパイクブーツなどの安全対策が必要です。また、時期によっては視界が悪くなる地域もあるため、ライフジャケットの着用も重要です。さらに、立ち入り制限のある場所もあるので、事前に情報収集をしっかりする必要があります。

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この記事を書いた人

こんにちは、「あま」です!コロナをきっかけにサイクリングを始め、今では風を切って走るのが大好きです。このブログでは、日々の気になることや発見を雑記として発信しています。あなたの生活に役立つ情報や、ちょっとしたヒントをお届けできれば嬉しいです。ぜひ一緒に楽しんでいきましょう!

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