ブレーキは自転車の速度調整、静止に必要な重要なパーツです。高価で高性能のブレーキ点検やメンテナンスを怠ると十分な性能を発揮することが出来ません。当然、ブレーキが効かなければスピードを落とすことも止まることもできないため事故に合うリスクが高まります。
ブレーキは専用のフレームが必要なものがあります。どれか迷う場合は自転車屋さんで聞いてみると良いと思います。
ここではブレーキの種類と合わせて交換タイミングを知って頂き、少しでも事故のリスクを減らすお手伝いが出来ればと思います。
- ハブブレーキ
- リムブレーキ
- ディスクブレーキ
ブレーキシューの交換タイミング
- ブレーキシューの溝が1㎜以下になったら
- ひび割れなどゴム部分の劣化が確認されたら
上の写真は溝は1㎜以上あり十分でしたが、ゴム部分にひび割れが見られたためゴム部分の劣化と判断してブレーキシューを交換しました。一般的に2~3年でゴムが劣化すると言われています。ひび割れは進行するとゴム部分が裂けてゴムが落ちていきます。そうなるとブレーキが効かなくなるのでとても危険な状態です。そのため見つけたら早めの交換をお勧めします。
ハブブレーキ
- 車輪の軸に取り付けるブレーキで、主にママチャリの後輪に使用される。
- 自転車のホイールい固定される金属ドラムをゴムで挟むことで自転車にブレーキをかける。
- 主に「ハンドブレーキ」、「サーボブレーキ」、「ローラーブレーキ」に分類される。
サーボ (ハンド) ブレーキ
サーボブレーキとハンドブレーキは似ており、どちらもタイヤのハブ (回転軸) に装着されており、金属のドラムをゴムのバンドやシューで挟み込むことでブレーキを掛けます。違いは金属ドラムとゴムの接触方法で、サーボブレーキは外側にある金属ドラムを内側からブレーキシューで抑えることでブレーキがかかります。それに対してハンドブレーキは内側にある金属ドラムを外側からゴムバンドで包み込むことでブレーキがかかります。
サーボブレーキは ハンドブレーキと比べて劣化が起こりにくく、長持ちすると言われています。 ハンドブレーキは雨の日などで水がブレーキ内に入ったり金属がさびるとママチャリ特融の「キーーーッ」という音が鳴るのが特徴です。
ローラーブレーキ
メンテナンスを怠らなければ悪天候に強く、音鳴りもしにくいブレーキです。主に上級モデルに採用されることが多いです。
内部の小さなローラーがブレーキシューを押し上げることで、ブレーキシューが金属ドラムに押し付けされてブレーキがかかります。またブレーキ内部にグリスが封入されているので水が入りにくい構造になっています。
ただし、メンテナンスを怠ると異音がなり、ブレーキの利きも悪くなります。メンテナンス頻度は1年に1回程度で、10g程度のグリスを補充するだけです。しかしながら、作業を忘れたり、そもそもメンテナンスが必要ということを知らない方もいるようです。
リムブレーキ
- 主にママチャリの後輪、スポーツタイプの自転車に使用される。
- ホイールリムをブレーキシューで挟むことで自転車にブレーキをかける。
- ブレーキの利きが強い。
- 状態確認、交換が簡単。
V-ブレーキ
制動力が強く、クロスバイクやマウンテンバイクで多く採用されています。自転車のフロントフォークとフレームに台座があれば取り付け可能です。通常のVブレーキは太めのタイヤにも対応していますが、コンパクトVブレーキは太めのタイヤに対応していないので注意が必要です。最近はディスクブレーキが増えてきているので今後も主流か注目が必要です。
U-ブレーキ
コンパクトでフレームからの飛び出しが少なく、トリック時に足に当たりいにくいためBMXに多く使われているブレーキです。私はロードバイクで付けている自転車はあまり見かけません。
カンチブレーキ
Vブレーキより歴史が古く、太いタイヤが履ける、泥が詰まりにくいなどの特徴があるためオフロードレースなどによく使われます。Vブレーキと互換性が高く、ロードバイクのブレーキレバーや、取り付ける台座に互換性があるものが多いです。ただ、Vブレーキと比べて耐久性が低いデメリットがあります。
キャリパーブレーキ
ロードバイクやママチャリの前輪に多く使われているブレーキです。特徴はブレーキ本体が軽量で、シンプルな構造の為で左右のバランス調整を行いやすいことです。また、ブレーキレバーを握った強さでブレーキの効きを細かく調整できます。ブレーキの軸により2種類に分けられ、軸が1つはシングルプリット、軸が2つはダブルプリットと呼ばれます。
ダイレクトマウントブレーキ
フォークやフレームに直接取り付けるブレーキです。フレームやフォークに直接取り付けるため風の抵抗を受けにくいです。またブレーキの効きがよく、軽い力でもブレーキをかけることが出来ます。ただ、デメリットとしては専用フレームやフォークが必要なこと、値段が高価なことが挙げられます。
ディスクブレーキ
- リムブレーキより制動力が強い。
- 軽い力でもブレーキがかかる。(機械式 < 油圧式)
- 悪天候でも制動力が落ちにくい。
- フレーム、フォーク幅に合えばほとんどのタイヤサイズが使用可能。
- メンテナンス頻度が少ない。 (年1回程度)
- メンテナンスにはある程度の知識が必要となる。
- リムブレーキ用の自転車にはほぼ取り付けられない。
機械式ディスクブレーキ
ホイールのハブ (回転軸) に取り付けられたディスクローターと呼ばれる銀色の円盤をブレーキパッドで挟み込むことでブレーキがかかります。油圧式に比べてコストが低いです。
油圧式ディスクブレーキ
機械式と同じ基本構造は同じです。機械式に比べてコストは高くなりますが、機械式と比べてさらに少ない力でブレーキをかけることが出来るため握力の低い女性などにおすすめです。
まとめ
ブレーキの種類を紹介しましたが、自転車のフレームに合うブレーキしか取り付けれないことに注意してください。自分で判断できない場合は最寄りの自転車屋さんに聞いてみると教えてもらえると思います。
リンクを紹介しているのはごく一部の製品です。まだまだたくさんのブレーキがあるので楽しみながら試して頂けたら幸いです。