はじめに
MidjourneyというAI画像生成ツールがここ最近注目を集めています。プロンプトと呼ばれる文字入力によって、想像を絵にするだけでなく、リアルな写真のような画像を生成することができるのが特徴です。本記事では、Midjourneyでリアルな画像を作るためのプロンプトのコツや手法について、詳しく解説していきます。
プロンプトの基本と書き方
Penguins. On drift ice. Low angle. High resolution. Real photo. As if it was taken with a Sony a7R III.
Midjourneyのプロンプトは、生成したい画像の特徴を文字で指定するものです。プロンプトの書き方によって、出来上がる画像の質が大きく変わるため、うまく書くことが重要となります。
プロンプトの構造
効果的なプロンプトを書くためには、基本的な構造を押さえる必要があります。一般的なプロンプトの構造は以下のようになっています。
- 主題となるもの、人物、動物など
- その状況、場所、背景
- カメラの視点、アングル、レンズ
- 画質の指定(高解像度など)
- スタイル、画風の指定
これらの要素を適切に組み合わせることで、リアルな画像を生成することができます。例えば「高解像度の、ソニーa7RⅢで撮影したかのような、ポートレイトレンズを使った横浜の夜景」というように指定します。
プロンプトのテクニック
さらにリアルな画像を作るためには、いくつかのテクニックを活用することをおすすめします。
- ネガティブプロンプト(不要な要素を除外)
- 画像サイズの指定
- 芸術性の調整(–styleコマンド)
- 他の優れた作品のプロンプトを参考にする
- ChatGPTにプロンプトを考えてもらう
特にネガティブプロンプトと呼ばれる機能は重要で、不要な要素をプロンプトから明示的に除外することで、リアルな画像を得やすくなります。例えば「–no letters, –no logo」などと指定することで、文字やロゴが入らない画像になります。
ジャンル別のプロンプト例
A product photograph of a Coca-Cola bottle against a classic red backdrop, capturing the fizz and condensation for a refreshing, realistic look. Use bright, contrasty lighting.
ここからは、具体的なジャンル別のプロンプト例を紹介します。プロダクト写真、ストリートスナップ、ファッションなど、様々なジャンルの画像についてリアルな例を挙げていきます。
プロダクト写真
プロダクト写真のリアルな例は以下のようになります。
- 「A product photograph of a Coca-Cola bottle against a classic red backdrop, capturing the fizz and condensation for a refreshing, realistic look. Use bright, contrasty lighting.」
- 「ワインの新製品の宣伝用、赤ワインと白ワインの2本が並んだ写真。ラベルはパステルカラーでおしゃれなデザイン。人気のケーキ店の店内の豪華で美味しそうなケーキがショーケースに並び、おしゃれな店内の様子も収めている。」
キーワードとしては「product photograph」「realistic look」「condensation」など、リアル感を出す表現を意識的に盛り込むことがポイントです。また、視点や構図、ライティングの設定にもこだわりを持つことで、よりリアルな写真を作れます。
ストリートスナップ
ストリートスナップのようなリアルな人物写真のプロンプトは以下のようになります。
- 「A photograph of a man wearing denim jeans and a grey double-breasted wool coat standing outdoors in a snowy park scene with trees and pathways, wearing a New York Yankees cap and sunglasses as accessories, shot as a street style image.」
- 「エレガントなストリートウェアのシーンとして、白のリネンパンツとスカイブルーのキューバンカラーシャツを着た男性を撮影。パナマ帽とサングラスをアクセサリーにし、カフェテラスの背景に収める。」
人物のファッションスタイル、アクセサリー、背景といった具体的な設定をすることで、リアルな人物写真を生成できます。「street style image」といった分かりやすい表現を使うことも大切です。
アニメ・イラスト
Midjourneyは実写系の画像だけでなく、アニメやイラストのような創作系の画像も表現できます。例えば以下のようなプロンプトが考えられます。
- 「Blending features of SpongeBob, The Flash, and the Cookie Monster with Thor to create a whimsical yet distinct anime superhero character.」
キャラクターの特徴を組み合わせることで、オリジナリティあふれるキャラクターを作ることができます。まさにクリエイティブな発想を形にするのがMidjourneyの醍醐味です。
プロンプト設計のコツ
Close-up portrait of a determined warrior woman, with intricate armor and a fierce expression, wielding a glowing sword, in a blend of fantasy and realistic styles.
最後に、効果的なプロンプト設計のためのコツをいくつかご紹介します。
明確な主題設定
プロンプトの主題を明確に設定することが大切です。具体的な被写体や状況を指定しましょう。「女性」よりも「白いドレスを着た金髪の女性」といった具体性が大切です。これにより、意図した画像を効率良く生成できるようになります。
文法的な工夫
プロンプトは可能な限り自然な文章で表現することが重要です。英語を母語としない人には難しい部分もありますが、適切な前置詞や冠詞、形容詞の使い分けなどを意識しましょう。文章が自然なほど、AIに正しく解釈してもらえます。
キーワードの使用
リアル感を出すキーワード「photorealistic」「high-resolution」「natural light」などを上手く使いましょう。また、画風を指定する場合は「in the style of watercolor」「oil painting look」といった表現が有効です。こういったキーワードを適切に配置することがポイントになります。
まとめ
Midjourneyを使えば、想像を超えたリアルな画像を生成できることがお分かりいただけたでしょうか。プロンプトの設計が鍵となり、構造の理解とテクニックの習得が必要不可欠です。本記事が、皆さんのMidjourneyでの創作活動の一助となれば幸いです。是非、様々なプロンプトを試してみて、次世代のAI画像生成の可能性を体感してみてください。
よくある質問
Midjourneyはどのように動作するのですか?
Midjourneyは、文字入力によって画像を生成するAIツールです。「プロンプト」と呼ばれる文章を入力すると、想像していた画像を効果的に生成することができます。プロンプトの構造や書き方を理解することが、リアルな画像を作るための鍵となります。
Midjourneyを使うためにはどのようなスキルが必要ですか?
Midjourneyを使いこなすには、プロンプトの作成方法を理解することが重要です。具体的な主題の設定、文法の工夫、キーワードの適切な使用など、プロンプトの設計スキルが求められます。また、生成された画像をさらに編集・加工するためのデザインスキルも役立ちます。
Midjourneyはどのようなジャンルの画像を生成できますか?
Midjourneyは、実写系の写真から、アニメやイラストなどの創作系の画像まで、幅広いジャンルの画像を生成することができます。プロダクト写真やストリートスナップなどのリアルな写真から、オリジナリティあふれるキャラクターデザインまで、プロンプトの工夫によって様々な表現が可能です。
Midjourneyを使うにはどのようなコストがかかりますか?
Midjourneyには無料のユーザー登録プランがありますが、より高度な機能を使うためには有料プランへの登録が必要です。有料プランは月額課金制で、使用量に応じた料金体系となっています。利用目的や頻度に合わせて、最適なプランを選択することができます。